働く女性に共通する悩み

男女共同参画社会の考え方が唱えられてから長くたつが、仕事における男女の環境の違いはまだまだ残っている。男女それぞれに特有の悩みがあるが、働く女性には共通する悩みが多く存在しているのだ。
まず何よりも、給与に関する格差だ。ほとんどの職種において、女性よりも男性の方が平均の給与が高いというデータが出ている。昇給や昇格でも、能力よりも性別で選ばれるケースがいまだに多く見られる。それを見返そうと頑張ったところで、上司がそれを評価しないと決めたら、昇給や昇進にはつながらないのだ。
出産・子育てと仕事を両立させることも、多くの女性が頭を抱える問題である。子育ては2人でするものという意識づけがされてきたとはいえ、実際に子供を産むのは女性である。妊娠が分かった時点で体に負担をかけることはできないし、出産の後もしばらくは体が思うように動かない。合計で、少なくとも1年以上は、全力で働くことができない状態が続くのだ。現代の忙しい社会では、1年のブランクは大きなハンデになるのはいうまでもない。しかし子どもを産まないと、家族や世間体、将来などに関するさまざまなしがらみと戦わなければいけなくなる。これは男性には少ない悩みといえるだろう。
セクハラも、女性特有の悩みである。インターネット上で行われた調査によると、女性のおよそ8割がセクハラの被害を受けた経験があるということが分かっている。セクハラを受けたことがある男性の割合は5割程度なので、女性ならではの問題といってよいだろう。

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